日本を揺るがす看護師不足問題

他の職業以上に慢性的な人材不足に悩まされているのが看護師だ。

その原因として、劣悪な労働環境が大きな影響を及ぼしている。想像以上に過酷な労働環境になっていて、心身ともに大きな疲労が発生する事例も少なくない。酷い場合は日勤と夜勤を交互に出勤しなくてはいけないケースもあり、大変なイメージが根付いている。

そのような状況にも関わらず、貰える給料が少なかったり、福利厚生が充実していないなどマイナス部分が目立っているのが現状だ。

そこで人材不足を解消するため、多くの医療施設で労働環境の見直しが進められている。看護師として仕事をすることで、得られるお金を増やしたり、安心して働けるように福利厚生の充実が目立ちつつある。

更にブランクがある看護師もスムーズに仕事復帰を行えるように研修制度を設ける医療施設も増えている。また看護師に発生する負担を減らせるようにしっかりと休日を設けて、プライベートを大切にできるようにしている医療施設もある。

このように、昔と比較しても看護師が働きやすい環境が整えられてきており、医療施設によっては人がどんどん集中している場所もある。

医療施設だけではなく、国も看護師の人材不足対策に力を入れている。その中の対策の一つとして、看護師人材を育成する教育施設増加を進めている。若い人が看護師の仕事に携われるように専門的なスキルを習得でき、卒業した後も医療施設で働けるようにしているのだ。

しかし、それでもまだまだ人材不足の根本的な原因は解消されていない。本当の意味で人々が「看護の仕事に就きたい」と思えるような職業にするには、もっと詳しく現場の声を聞き取り、改善に尽力する必要があるだろう。

これから先、2025年問題という4人に1人が高齢者という時代が待ち構えている。それまでに安心できる医療環境を確保するためには、国を挙げた迅速な問題解決が必要不可欠だ。この由々しき事態は決して他人事ではない。危機的状況ともいえる看護師不足の実態や人材確保の取り組みの現状については、こちらのHPに詳しく記述されているため一度読んでおくことを推奨する。